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びっちカノジョ 【1期目】
第5章 Scene.04
 
 乳首擦れながら歩いてたのもあったけど、早くも燻ってる気がする。

 昨夜、あんなによがったのに、直ぐにムラッとし始めるなんて、どれだけインランオンナなんだアタシ。

 アタシを見ながら口々に言葉を吐き出してくこっちの人種。

 あまり酷い言葉掛けないで欲しい。





 濡れる。

 その間をとんがり帽子を被った女や、騎士のような鎧を着けた男が何組も過ぎていく。

 やはり、あっちの人種は、アタシに見向きもしない。

 蔑みも嫉みの言葉も無い。

「うわ…すっげぇエロっ」

 馬車に乗ったスーツ姿の男が、目を丸くしながら過ぎ去っていく。

 やっぱり、意味不明な世界。

 こんな格好してるのに、お巡りさんが来る気配すら無い。

 見回しても、交番の類も見えなかった。

 そのくせ、名が知れたファミレスとか喫茶店の看板は見える。

「…ヘンなの」

 やっぱり気にしても仕方なかった。
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