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月満る夜
第4章 東雲
辺りはだんだん明るみ、朝日が顔を出そうとしていた。
宵の間、性器が擦り切れるくらいセックスをした彼らは、
今やぐったりベッドやソファーの上でのびていた。
「行きましょう、トマ様」
トマはルシアンに起こされて目を覚ました。
「満月の夜は終わりました。男たちは、自分の床に戻らなくてはなりません」
トマは、自分の隣ですやすや眠っているユリエを名残惜しげに見つめながら、
足音を立てずに部屋を後にした。
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