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月満る夜
第4章 東雲
白んでいく爽やかな朝の空気の中、



トマは昨夜の出来事が夢だったように感じた。



だが夢にしては、彼の瞼に焼付いたユリエの白い裸体は生々しかった。



ひと眠りしたら、きっとユリエに会いに行こう。



そして、本当に俺が君を愛していることを伝えないと―。



トマは冷たく新鮮な空気を吸い込み、温かい胸を満たした。
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