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第3章 紫色の欲情が創る世界

「…車行かへん？」

どうせ
水槽見たって
魚よりガラスに映る
斗亜しか見てないし

二人きりになりたい

「別に良いけど…急になんで？」

繋いだ手を引き寄せて
身体を密着させ
白いおでこに唇を軽く当てる

「キスしたいから…濃厚なやつ」

「……イルカ見なくて良いの？オレはみたいの見たから良いけど」

それ以上は何も言わずに
大人しく俺の手に引かれる
あーーもう…好きすぎる