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COLOR
第3章 紫色の欲情が創る世界
「……いつか壊れたら消えてしまう関係より…平行線のまま、ずっと一緒にいられる関係のが…良い」
『ほどほどに愛せよ 長続きする恋とはそう言うものだ』
海の向こう
水平線を見る遠い目線をした
斗亜の横顔を見たら
不意にハムレットの台詞を思い出した
戒めの鎖のような
その言葉に縛られそうになる身体
変えられない恋心が
もがいて貫かせる思い
「壊さへんかったらええやんけ…愛し愛されながらずっと一緒にいられたらええんやろ?」
それは理想
いや、願望