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第3章 紫色の欲情が創る世界

車を路肩に止める
殆ど車の通りはないから
邪魔にはならないだろう

「それだけやねん」

真っ直ぐ見つめる先の斗亜の表情に
驚きの色が漂ったかと思ったら
一気に赤く染まって行く

良い大人2人が
まるで子供のような恋愛

「何でオレなの？こんな可愛くない男なんかより、もっと偉月に似合う女の子いっぱいいるよ？」

「斗亜がええねん」

「意外に頑固なんだね」