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第4章 灰色の兄弟

昔から僕とイッキは
何に置いても正反対だった

イッキは赤が好き
でも、僕は青が好き

イッキの好みの女の子のタイプは良く笑う明るい人
僕は無口で影のある方が好き

イッキはサッカー好きだけど
僕は読書をしていたい

何もかもが
間反対である事が正常だと
無意識下で思っているのかもしれない

純情なイッキに僕は
ずっと惹かれている訳だし

「多分、もうすぐやと思うけど」

まだ引かない高揚した顔で
イッキは平静を装う