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第5章 虹色の先

押し寄せる波に流されないように
必死にしがみつく斗亜に
俺は愛を刻み込む

「好きやっ…！」

「もっ…無理っ！」

「俺も！」

同時に抑制された感情が爆ぜる
注ぎ込めはしないのに
斗亜の中に流れていってるみたいで
震える程の喜びが頭の先から
足の先まで走る

乱れた深い息は
すぐには整う訳もなく
お互いに繋がったまま
肩で息をしていた

きっと……
きっと、最初で最後の交わりだろうと
微かな絶望を感じながら…