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第1章 濃紺を形成するもの

相手は男だった訳で
気になる人と言うのが
合ってるかどうかは解らないが
まぁ、さほど間違いではないだろう

「あ、そうやったん?」

意外にもあっさり弟は納得する
壁に押し付けられた身体が解放される

「で、どんなヤツ?」

どんなヤツと言われても
見た目と名前くらいしか解らない

「…可愛い人」

「なんやねん、それ…もっとないんか!」

「あー…深月の小説読んでた」
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