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第1章 濃紺を形成するもの

この家も
俺の生活も
俺自身ですら
俺は弟に支配されている

「いや…なんも「嘘つくなや」」

グイっと同じ顔の男に壁に押し付けられる

じーっと見られるのを
ゆっくり反らす

「僕に隠し事とはええ度胸やな」

「……いや…その…ちょっと……気になる人に出会いましてですね…?」

正直
弟の非常識さを知ってるだけに
ちょーこえー
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