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第2章 橙色の期待
そんな事を考えている時点で
もはや俺は水島斗亜を恋愛対象に見ているのではないのか?
いや、そもそも
水島斗亜は本当に男なのだろうか

少し声が低い女の子なんじゃないか
そんな疑惑が未だ俺の中を
もやもやと花火の後の煙のように浮遊している

「んー…この辺やねんけどなぁ…」

深月が書いてくれた手書きの地図と
電柱の住所を照らし合わせながら
路地を歩く

エッチなバイトはなくなったものの
他の雑務でのバイトは健在
弟にバイトを頂く兄とは
なんとも情けないが…もう今更だ
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