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第2章 橙色の期待

たどり着いた場所は
お洒落な佇まいの一軒家
流石にアーティストなだけはある

窓は丸く
玄関まで続く階段は螺旋状に伸びていて
デザイン一戸建てと言った風情

インターフォンを鳴らして
主の声が聞こえる間
建物を見上げて
家主の想像をする

『如月永久』と言う画家のアトリエは
初見の道行く人々の視線を釘付けだ

深月に頼まれたのは
『レイピスト―伍―』の挿し絵をお願いする画家との打合せだ

本来ならば
担当と深月が来るべきなのだが…