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第1章 濃紺を形成するもの

（何が女流作家だか…）

後ろからチラッと見えた頁は
正しく絡みシーン

弟の書いた本を見る
可愛い女性
その後ろに立つ
その本のモデル

なんとも不思議な光景だと思えるのは
全部を知っている俺だけ

（え！？ちょっ！？）

不意にバランスを崩した彼女の頭が
僕の胸にコツっと当たる
それは良いのだが…
そのまま彼女の頭は僕の心臓の上に落ち着く

（………ど、どないなっとんねん…）