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隠匿シリーズ☆番外編
第7章 その代償は
「ジョシュアさん、ごめんなさい!!」
昨夜行われた親睦会。
アッシュブラン邸で迎えた翌朝、目覚めたリンゼイが突然謝ってきて、ジョシュアは面食らった。
「どうなさったんですか?」
ジョシュアは、頭を下げ乱れたリンゼイの髪を指で梳いて耳に掛けながら問う。
「その……だから……、昨夜皆さんの前であんなことを言ってしまって……」
気まずそうに上目遣いで見上げてくる彼女を眺めつつ「ああ」と思い至った。
どうやらリンゼイは昨夜の出来事を全て覚えているらしい。酒に酔い、我を失っても記憶は無くせない質のようだ。
リンゼイが謝罪してきたのは、ジョシュアを縛り、襲ったことを暴露してしまったことについでだろう。
レオナルドにはすでに知られてしまっているし、アリエッタはその後のレオナルドの話でジョシュアが縛られたことなど記憶の彼方に吹き飛んでいると思われ。
ただ厄介なのがセドリックに知られてしまったこと。だからと言ってリンゼイを咎める気にもなれず、このときは「気にしてない」と伝え、彼女を宥めた。
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