パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 高慢な女

目の前には気の強い同い年の上司、江沼恭子がいた。


怒りに震えて顔を強張らせているが、知的な美少女を思わせる顔立ちは保たれている。

よく見れば、一重瞼に厚化粧…
鋭い眼光だが、ローンを組んで美容エステで完成させた魅惑の肉体が彼女の自慢だ。


四肢はすらりと長く、スレンダーなラインに大きい胸、男勝りなのだが実際はツンデレな性格が女子の間で噂される。


そんな美人上司に、小田直樹は、かれこれ４、５分の叱責をされている。



直樹と恭子は同期である。
恭子は大卒の新卒採用、直樹は陸軍に４年勤務後の中途採用だ。

お互い２８歳で６年の付き合いがあるのだが、最終的には直樹の方が恭子より出世すると噂されている。
知る人は少ないが、恭子は縁故入社なのだ。


「もぅ気を付けてくれないと私が困るんだからねっ！」

恭子の怒声が響く。
厚生課に提出する書類など送れたところで不利益にはならない。


(今日はいつもよりヒスが激しいな…長くなるか…？)

恭子の口元に視線を送り、直樹は聞き流している。



しかし、直樹も恭子も既に６年間も同じ職場で切磋琢磨してきた仲ではある。


「あっ主任…小田さんにお電話が入っております…」

と、新入社員からの呼びかけが主任の怒りを止めた。