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after five
第2章 寂しい女
―-30分後.
大沼は直樹の話を一通り訊き、書類を受け取ると、

「ふんっ女が働き過ぎるから、この国が破滅に近づくんだ。労基、いや…基本的に人権を尊重しちまうからか…」

男は席を立つ、
気づかなかったが、年齢の割りに締まった身体でスーツが似合う長身の男だった。

そして、スタスタと出口に向かってしまった。
追従するように補助者の女が立ち上がり、直樹に頭を下げ着いて行く。


大沼直登の名刺には行政書士だけでなく、社労士と司法書士とまで明記されていた。

同性である彼の助手の名刺にもファイナンシャルプランナーとある。


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