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after five
第3章 純潔の女
「ひゃぁ!兄ちゃん、いい度胸だな!」

2人目は短刀を取り出した。
ドスと呼ばれる刃物だ。


「いいのか?これで正当防衛ではなくなるぜ…マッポに守ってもらえねーぞ」

「正義の味方気取ってんじゃねーぞ!」

「能書きたれてんじゃねぇよチンピラ…」


直樹は素早く、背広に隠れたポーチから警棒を取り出した。
直樹は高校時代、
風紀委員として校内の規律の維持を守るため警棒を駆使して校内の不良と戦っていたのだ。


「兄ちゃんもケンカ慣れしてるようだな…」

「ふっ、テメェらに今日を生きる資格は無ぇ…」

直樹にとって女は国宝級。
女を苛める男は生ゴミという考え方だった。


チンピラと呼ばれた男の鋭い剣先が弧を描く。
直樹を袈裟斬りにせんと狙ってきた。


直樹は、飛び退くどころか、接近して右手に握りこんだ警棒で迎撃するように男のドスに警棒をぶつけた。


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