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秘密の香り
第10章 秘密の痕
7:14


「桃香ちゃん…」


横向きで寝ていた身体を
後ろから抱きしめられて
目が覚めた


「んん…」


「おはよ…」


ちゅ…


耳たぶにキス…


「起きれる…?」


「ごめんね、あと1時間で家を出なきゃいけなくて」


そうだ…


起きなきゃ…



「シャワー浴びる?」


「いいですか…?」


「もちろん…でもあまり時間がないから一緒に…ね…」


頭を撫でながら言われて
恥ずかしくなる


「ごめんなさい…一緒は…圭吾さん先に…」


「ほんと可愛い…」


ぎゅーっと抱きしめられる


「今度一緒に過ごすときは…一緒に入ろう…」


「はい…」



「じゃあ、先に浴びるね」



私のうなじにキスをして
圭吾さんはベッドから立ち上がった


天井を見つめながら
携帯の着信を見てしまったことを後悔した



奈々…




彼女がいても仕方がない…


私にはそれを咎める資格はない…



ゆっくり起き上がり
下着と洋服を着た。






























































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