この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘密の香り
第12章 秘密の痛み
「美味しいです…作ってくださってありがとうございます」
「良かった、たくさん食べてね」
食事をしながら
喉の奥に痛みを感じた
やだなぁ…風邪かな…寒気も少しだけする…
何とか食べ終えて
洗面所へ行き体温計で熱を測った
37.5℃
少し熱がある…
コンコン…
「桃香…いい?」
「うん」
洗面所のドアが開いた
「年越しさ、母さんの実家に行く話になって…ダメかな…?」
「ごめんね…調子悪くて…いま熱測ったの…」
体温計を敦に差し出した
「そっか…大丈夫?」
「ちょっと喉が痛くて…どうしよう…お義母さんとふたりで行ってきたら…?私はこんなだし…留守番してるよ」
「いや…ひとりで年越しなんて…」
「大丈夫よ…いつもテレビ何見るかで揉めるじゃない…ひとりの年越しも悪くないかも…それに…お義母さんは実家にみんな集まるだろうし…行きたいんじゃない…」
「だよな…でも…ほんと平気?」
「うん…もし治ったら実家帰るか沙穂と過ごそうかな」
ぎゅーっと抱きしめられた
「じゃあ…今回だけ…いいかな…母さん孝行するよ…ほんとありがとう…」
「母さんに話してくるよ」
「うん…」
洗面所にひとりになり
いけない考えが巡る…
圭吾さんと…年末年始を過ごせないだろうか…。
「良かった、たくさん食べてね」
食事をしながら
喉の奥に痛みを感じた
やだなぁ…風邪かな…寒気も少しだけする…
何とか食べ終えて
洗面所へ行き体温計で熱を測った
37.5℃
少し熱がある…
コンコン…
「桃香…いい?」
「うん」
洗面所のドアが開いた
「年越しさ、母さんの実家に行く話になって…ダメかな…?」
「ごめんね…調子悪くて…いま熱測ったの…」
体温計を敦に差し出した
「そっか…大丈夫?」
「ちょっと喉が痛くて…どうしよう…お義母さんとふたりで行ってきたら…?私はこんなだし…留守番してるよ」
「いや…ひとりで年越しなんて…」
「大丈夫よ…いつもテレビ何見るかで揉めるじゃない…ひとりの年越しも悪くないかも…それに…お義母さんは実家にみんな集まるだろうし…行きたいんじゃない…」
「だよな…でも…ほんと平気?」
「うん…もし治ったら実家帰るか沙穂と過ごそうかな」
ぎゅーっと抱きしめられた
「じゃあ…今回だけ…いいかな…母さん孝行するよ…ほんとありがとう…」
「母さんに話してくるよ」
「うん…」
洗面所にひとりになり
いけない考えが巡る…
圭吾さんと…年末年始を過ごせないだろうか…。