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秘密の香り
第13章 秘密の代償
私は窓を閉め
圭吾さんのシャワーが終わるのを待ち
洗面所へ行った
あと数分で洗濯が終わる


洗濯機からシーツと枕カバーを取り出し
バスルームを乾燥モードにして干した

「ありがとね」
着替え終えた圭吾さんが顔を覗かせた

圭吾さんが玄関に向かう

私は洗面台の鏡を見つめた
バックからメイクポーチを取り出し
練り香水を首筋と手首につけた

玄関で待つ圭吾さんに歩み寄ると
「いい香りだね…」
首筋に顔を近づけキスをされた
キスをされた首が熱くなる

「圭吾さん…」

私はぎゅっと抱きついた

「さ…行こうか」

頭をぽんぽんと優しくされて
車へと向かった


「やっぱりデパートに行こうか」

「はい」

「これからは…はい、じゃなくて…うん、でいいよ」

「そんな…」

言葉に詰まっていると…

「それから…圭吾って…呼び捨てでいいから…」

「え…」

「桃香って…呼んでもいいかな…」

「はい…」

圭吾さんがクスッと笑いながら私を見た

「あ…すみません…」

謝ってしまった…

「少しずつでいいよ…ね…」

手を握りながら
そう言ってくれた

圭吾…なんて呼べない…

謝るのは…私も直していきたい…

「桃香…」

圭吾さんのほうを向く

「やっぱり桃香ちゃん…かな」

ふたりして笑った。





















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