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秘密の香り
第13章 秘密の代償
景色が都心へと変わっていく

デパートの駐車場は混雑していて
少し並んでから駐車場へ入った

年末の都心…

誰にも会いませんように…

デパートの中は人で溢れかえっていた
圭吾さんは私の手をとり歩き出す

その行動があまりにも自然で
私は拍子抜けしてしまった

「食材は最後でいいよね…少し見て回ろうか?」

「そうですね」

「体調…無理しないでね、辛くなりそうだったら教えて?」

「はい、ありがとうございます」

「とりあえず上の階行こうか」

エレベーターでレストランフロアの一つ下の階へ向かう
生活雑貨やキッチン用品のフロアだった

「なんか買って行こうかな…あっち見ていい?」
キッチン用品のコーナーを見て回った

オシャレなキッチン用品ばかりで
見ていて飽きない

「料理好きなんですか?」

「そうだね、料理するのは休日限定だけど…好きなほうかな」

仕事のある日は…
何食べているんだろう…

「これ、買おうかな」

ブラックペッパーや岩塩を挽く容器
可愛い形をしていて
私はクスッと笑う

「変かな?」

「いえ…ただ…ちょっと圭吾さんには可愛すぎるかもしれないです…」

「ダメ?」

私は首を横に振った

こういう風に一緒に買い物する日が来るなんて…。







































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