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秘密の香り
第13章 秘密の代償
シャンプーをして身体を洗いお風呂に浸かった
向かい合わせに座ると
「こっちおいでよ」と手を引かれ
敦の前に背中を向けて座った
私はさっき聞いたお義父さんの話が頭から離れず
あの歳で退職をしたことを不憫に思った…
圭吾さんと私なら…どうだろう…
事の重大さを痛感した…
慰謝料を請求されることだってあると聞く…
「桃香…」
肩にくちびるが触れる
「なぁに…」
「ごめん…」
「え…何が…?」
「俺…前にさ…」
「うん…」
「一回だけ…浮気した…」
あの名刺のお店のことだろうか…
「ほんと…ごめん…」
「出張のとき…?」
「え…うん…」
「ごめん…名刺見ちゃったの…」
「名刺?」
「なんか…変なお店の…SMって書いてあった…」
「いや…あれは…」
「私とはできないこといっぱいしたの…?」
意地悪なことを聞いてしまった…
「名刺にそう書いてあったから…」
「そういうお店で働いてる子と…浮気した…ごめん…」
きつく抱きしめられた
「酔った勢いだった…飲み屋で隣の席で…」
「いい…もう言わないで…分かったから…」
「桃香に隠し事…したくなかった…父さんのこと聞いて…自分がしたことすごい後悔した…」
嘘や隠し事ができないところ…
出会った頃から変わらない…
「ごめんなさい…もう二度としないし…連絡たまに来てたけど、絶対に連絡とらない…だから…許してほしい…」
「分かったから…」
私は先にお風呂から上がり髪を乾かした
敦はまだ出てこない…
浮気を懺悔されて
私も自分の話をするべきか…
敦の浮気を責めて離婚すればいい…
そんな悪い考えが一瞬浮かんだ
乾かし終えてリビングへ行くと
家の電話が鳴った
珍しい…
お正月だから両親かな…
まだ新年の挨拶してなかったな…
着信を見ると敦が行っていたお義母の実家からだった
「はい、もしもし」
『桃香ちゃん…ご無沙汰しています…』
お義母さんの妹さんだ…
私はお風呂場へ行き敦に電話を渡した
脱衣所に出て話す敦の身体をバスタオルで巻いた
「わかった…すぐ行くから…」
敦は暗い表情で電話を切った…。
向かい合わせに座ると
「こっちおいでよ」と手を引かれ
敦の前に背中を向けて座った
私はさっき聞いたお義父さんの話が頭から離れず
あの歳で退職をしたことを不憫に思った…
圭吾さんと私なら…どうだろう…
事の重大さを痛感した…
慰謝料を請求されることだってあると聞く…
「桃香…」
肩にくちびるが触れる
「なぁに…」
「ごめん…」
「え…何が…?」
「俺…前にさ…」
「うん…」
「一回だけ…浮気した…」
あの名刺のお店のことだろうか…
「ほんと…ごめん…」
「出張のとき…?」
「え…うん…」
「ごめん…名刺見ちゃったの…」
「名刺?」
「なんか…変なお店の…SMって書いてあった…」
「いや…あれは…」
「私とはできないこといっぱいしたの…?」
意地悪なことを聞いてしまった…
「名刺にそう書いてあったから…」
「そういうお店で働いてる子と…浮気した…ごめん…」
きつく抱きしめられた
「酔った勢いだった…飲み屋で隣の席で…」
「いい…もう言わないで…分かったから…」
「桃香に隠し事…したくなかった…父さんのこと聞いて…自分がしたことすごい後悔した…」
嘘や隠し事ができないところ…
出会った頃から変わらない…
「ごめんなさい…もう二度としないし…連絡たまに来てたけど、絶対に連絡とらない…だから…許してほしい…」
「分かったから…」
私は先にお風呂から上がり髪を乾かした
敦はまだ出てこない…
浮気を懺悔されて
私も自分の話をするべきか…
敦の浮気を責めて離婚すればいい…
そんな悪い考えが一瞬浮かんだ
乾かし終えてリビングへ行くと
家の電話が鳴った
珍しい…
お正月だから両親かな…
まだ新年の挨拶してなかったな…
着信を見ると敦が行っていたお義母の実家からだった
「はい、もしもし」
『桃香ちゃん…ご無沙汰しています…』
お義母さんの妹さんだ…
私はお風呂場へ行き敦に電話を渡した
脱衣所に出て話す敦の身体をバスタオルで巻いた
「わかった…すぐ行くから…」
敦は暗い表情で電話を切った…。