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秘密の香り
第6章 秘密の場所
12月

あの晩以来
圭吾さんとは会うことはなかった

メールも
来ることはなかった


完全に
終わったんだ


圭吾さん
少しお酒飲んでいたし


手を握ったのは
そのせい…だよね



何度もこう言い聞かせては


圭吾さんを想い
胸が熱くなる



でも…
もう本当に会うことはない…




だからおしまい





私は以前ネットで検索して
試しに行ってみて気に入った美容院へ
2ヶ月ぶりに行くことにした


電車ですぐのところ


美容院で
カットして
カラーして
トリートメントして

満足して外に出た


この近くに
素敵なカフェがある


私は軽い足取りで
そのカフェに向かった


2人掛けの席に案内された


そして
大好きなティラミスと
ロイヤルミルクティーを頼む


美味しくて
笑みがこぼれた


今まで食べたティラミスで
いちばん美味しい

ロイヤルミルクティーも



年末は
敦と私の実家へ行き
ゆっくりしよう

そんなことを
ふと考え

これからの未来を思った。
























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