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秘密の香り
第7章 秘密のふたり
駅に着き電車を降りた


10:25


時間に余裕を持って出た


でも
早すぎたかな


駅前のコンビニに寄って
ペットボトルのジャスミンティーを買った


私は
あの花壇に向かった



あと少し…


花壇が見えてきた



圭吾さん…?



ベンチには圭吾さんが座っていた



「桃香ちゃん…」

私に気付いて立ち上がった

「少し早く着いたので…それで…」

「そっか、僕も早く着いて…」



並んでベンチに座った


「この間はごめんね、あんなことになって…」

「いえ…最初に手をつないだの…私ですから…」

「いや…」

そっと
圭吾さんの手が
私の手に触れた…


ドキン…



「こうやって最初に触れたのは…君じゃない…」


少し沈黙が続いた



「ご主人を傷つけるようなことは…家庭を壊すようなことはしちゃいけないと思った…」

「でも…また会いたいと思った…」


「私も…また会いたいって…圭吾さんを忘れられなかったです…」


圭吾さんの手を
ぎゅっと握った








































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