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秘密の香り
第7章 秘密のふたり
「ティラミス食べに行く…?」

あれから何も話せず
ただ手を繋いで花を眺めていた…

私は何も言えず
ただ頷いた

カフェまでの道を
手を繋いで歩いた

圭吾さんの香りが
鼻をくすぐる


カフェに着き
広めのソファ席に案内された

圭吾さんは向かいではなく
私の隣に座った



恥ずかしい…



ベンチは一緒に座るものだけど…

カフェで…
向かいにも席があるのに…


デザート付きのランチをオーダーした


飲み物は
ふたりともアイスミルクティー

「圭吾さん…」

「ん?」

「甘い物でいちばん好きなのはなぁに?」

「あー、その質問…」

「前に圭吾さんに…された質問…」

「いちばんかぁ…」

圭吾さんは真剣に悩んでる

答えが出る前に
ランチが来てしまった

美味しいね、と言い合いながら
ゆっくり食事をした


食後に
ティラミスと
アイスミルクティーが
運ばれてきた


ティラミスをひとくち食べると

「あぁ…やっぱりいちばんはティラミスだな」

クスッと笑ってしまった

「おかしい?」

首を横に振った

「可愛いな…って思って…」


圭吾さんは
真面目な顔をして

ティラミスの魅力を話してくれた。



























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