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あなたの面影
第6章 雨が降る金曜の夜
私たちはそのまますぐに店を出た。
外の雨は未だにやむ気配がなく、街の灯りに細かい雨粒が照らされていた。
「スーツ、濡れちゃってるから風邪引いちゃいますよ……」
「これくらい平気だって」
「着替えた方がいいです……」
そう言うと名執さんは私の顔をスッと指であげた。
「なに? それって俺の部屋に行きたいって誘ってるわけ?」
「そ、そういう訳じゃ……」
「相変わらず素直じゃないし、回りくどいな……」
意地悪そうに笑って私の唇にキスをした。
「んっ……」
逆らうことが出来なかったのは私もキスをして欲しかったからなのだと、キスをされて気付いた。
「名執さんの部屋に……行きたい、です」
外の雨は未だにやむ気配がなく、街の灯りに細かい雨粒が照らされていた。
「スーツ、濡れちゃってるから風邪引いちゃいますよ……」
「これくらい平気だって」
「着替えた方がいいです……」
そう言うと名執さんは私の顔をスッと指であげた。
「なに? それって俺の部屋に行きたいって誘ってるわけ?」
「そ、そういう訳じゃ……」
「相変わらず素直じゃないし、回りくどいな……」
意地悪そうに笑って私の唇にキスをした。
「んっ……」
逆らうことが出来なかったのは私もキスをして欲しかったからなのだと、キスをされて気付いた。
「名執さんの部屋に……行きたい、です」