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あなたの面影
第6章 雨が降る金曜の夜
「そう。いい子だ」

笑いながら名執さんは内腿をそっと舐めた。

「はッッ……うぅ……」

何度もゆっくりと丁寧に舌が往き来する。
皮膚の中に虫で蠢くかのようなむず痒い錯覚が走っていた。
ゆっくりと中心に近付いて、ゆっくりと遠ざかる。
切なくてとくっと熱を帯びた湿りが沸き出る。

「ずいぶん濡らしてるな、瑞波」
「み、見ないでっ!!」

慌てて脚を閉じかける。

「脚、閉じるな……」
「だってっ……」
「閉じたらやめるぞ?」

低く落ち着いた声で命令されると何故か逆らえない。

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