この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたの面影
第6章 雨が降る金曜の夜
尚も左右の太ももを舐められたり指先で撫でられる。
けれど決して肝心なところは触ってくれない。
辛くてつい腰を上げてしまう。
舐めて欲しくてつい意識的に、その部分を近付けてしまった。
こんなはしたないことをするのは生まれてはじめてだった。
「なんだ? 瑞波。どうして欲しいんだ?」
「そんなこと……訊かないで……」
「言わなきゃわからないだろ?」
名執さんは体を起こし、顔を私の目の前まで近付ける。
端整な顔立ちがからかうように笑っていた。
切れ長で涼しげな瞳が私の瞳を覗きこんで問い掛ける。
けれど決して肝心なところは触ってくれない。
辛くてつい腰を上げてしまう。
舐めて欲しくてつい意識的に、その部分を近付けてしまった。
こんなはしたないことをするのは生まれてはじめてだった。
「なんだ? 瑞波。どうして欲しいんだ?」
「そんなこと……訊かないで……」
「言わなきゃわからないだろ?」
名執さんは体を起こし、顔を私の目の前まで近付ける。
端整な顔立ちがからかうように笑っていた。
切れ長で涼しげな瞳が私の瞳を覗きこんで問い掛ける。