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第8章 一仁の愛し方

私が心から彼を受け入れてないことも、けれど徐々に惹かれてしまっていることも、みんなバレていたんだ……

「どうした？　まさか俺がお前のことを本気で好きでもないのに抱いてたと思ってたのか？」
「そ、そうじゃないけど……」
「本音で話せよ？　そうやっていつも無難な答えをしようとしないで」

少しだけ目を鋭くして睨まれる。

「……からかってるのかなって。地味でトラウマ抱えてる女を面白半分で……その……おっぱいも大きいし……」
「なにそれ!?　ひでぇ!!　そんな風に思ってたのかよ!?」
「ほ、本音で言えって言うからっ!!」

思いの外傷ついた顔をされ、慌ててフォローする。

「まあ、おっぱい大きいから心が揺らいだのは当たってるけど……」
「もっ……もおっ!!」

反射的に胸を腕で押さえてしまう。