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あなたの面影
第8章 一仁の愛し方
「冗談じゃないですよ!! こんな痕があったらもう温泉にも行けないしっ!! そんなことより人として終わってます!!」
「大丈夫だよ。すぐに消えるから」
からかったあと、さらっと言って退けた。
「絶対でしょうね……」
涙目で赤くなった縄痕を擦り、一仁さんを睨む。
「俺を信じろよ」
「そもそもこんなことする人、信じられませんっ!!」
しかも手慣れた感じなのが怖い。
けれど彼は全く反省している様子がなかった。
「もうっ!! 本気で怒ってるんですからね!!」
私が怒りを露にすると彼の手が伸び、私の顎を優しく持ち上げる。
真剣な眼差しが私を見詰めていた。
「俺を、信じろよ……」
そしてもう一度、同じ言葉を繰り返した。
「…………なんか、狡い」
一仁さんにまんまと乗せられてる気がする。
けれど。
私は彼を信じてしまう。
小さく頷いて彼の唇に私の唇を重ねた。
「大丈夫だよ。すぐに消えるから」
からかったあと、さらっと言って退けた。
「絶対でしょうね……」
涙目で赤くなった縄痕を擦り、一仁さんを睨む。
「俺を信じろよ」
「そもそもこんなことする人、信じられませんっ!!」
しかも手慣れた感じなのが怖い。
けれど彼は全く反省している様子がなかった。
「もうっ!! 本気で怒ってるんですからね!!」
私が怒りを露にすると彼の手が伸び、私の顎を優しく持ち上げる。
真剣な眼差しが私を見詰めていた。
「俺を、信じろよ……」
そしてもう一度、同じ言葉を繰り返した。
「…………なんか、狡い」
一仁さんにまんまと乗せられてる気がする。
けれど。
私は彼を信じてしまう。
小さく頷いて彼の唇に私の唇を重ねた。