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あなたの面影
第9章 危険な罠
道中、少し気が急いて早足になる。
『なるはやで』と言われたからではない。
高校生の女の子がそんなクラブにいることが気掛かりだったから。
そのクラブは市街地から少し離れたところに建っている。
再開発で様変わりした一帯でも一際目立つ存在だ。
到着したことを玲香にメールで伝えてから中へ入る。
クラブなど生まれてこのかた足を踏み入れたことがない私は恐る恐ると受け付けを済ませて彼女を探した。
外にはまるで聞こえていなかったが、クラブ内は騒音を越える爆音が鳴り響いており、心細い私を更に脅かす。
さらにフロアには歩くことさえままならないほど人が溢れていた。
薄暗い上にこれだけ人が密集していたら玲香ちゃんを探すなんて出来そうにない。
そんな不安を感じていると不意に肩を叩かれた。
『なるはやで』と言われたからではない。
高校生の女の子がそんなクラブにいることが気掛かりだったから。
そのクラブは市街地から少し離れたところに建っている。
再開発で様変わりした一帯でも一際目立つ存在だ。
到着したことを玲香にメールで伝えてから中へ入る。
クラブなど生まれてこのかた足を踏み入れたことがない私は恐る恐ると受け付けを済ませて彼女を探した。
外にはまるで聞こえていなかったが、クラブ内は騒音を越える爆音が鳴り響いており、心細い私を更に脅かす。
さらにフロアには歩くことさえままならないほど人が溢れていた。
薄暗い上にこれだけ人が密集していたら玲香ちゃんを探すなんて出来そうにない。
そんな不安を感じていると不意に肩を叩かれた。