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あなたの面影
第9章 危険な罠
照れたような彼女はチューっと一気にアイスコーヒーを飲み干すと立ち上がった。
「おい、待てよ。まだ飲んでるんだよ」
「もう……鈍感。邪魔もんだから先に行くの!!」
玲香ちゃんは鞄を持って席を立つ。
「怖い思いしたんだから優しくしてやってよ!! ……彼氏なんだから、さ!!」
照れ臭そうに告げて玲香ちゃんが早足で立ち去っていく。
「玲香ちゃんっ……」
「ったく……相変わらず勝手な奴だ」
玲香ちゃん、はじめて私のことを兄の彼女として認めてくれたんだ……
呆れる兄の隣で私は思わず心が弾んでいた。
そして胸の中で小さく「ありがとう」と呟いていた。
「おい、待てよ。まだ飲んでるんだよ」
「もう……鈍感。邪魔もんだから先に行くの!!」
玲香ちゃんは鞄を持って席を立つ。
「怖い思いしたんだから優しくしてやってよ!! ……彼氏なんだから、さ!!」
照れ臭そうに告げて玲香ちゃんが早足で立ち去っていく。
「玲香ちゃんっ……」
「ったく……相変わらず勝手な奴だ」
玲香ちゃん、はじめて私のことを兄の彼女として認めてくれたんだ……
呆れる兄の隣で私は思わず心が弾んでいた。
そして胸の中で小さく「ありがとう」と呟いていた。