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あなたの面影
第9章 危険な罠
ブラウスの前がはだけた私は一仁さんの上着をかけて貰っていたが、このままで帰るのはさすがに躊躇う。
一仁さんの部屋は歩いても行けるところにあるため、ひとまず服を借りる為に部屋へと向かった。
「今日は悪かったな……謝って済む問題じゃないけど」
シャツを手渡しながら一仁さんが改めて謝る。
「……ううん。お陰で玲香ちゃんと仲良くなれたし」
「今度きつく叱っておくから」
「もういいって。充分反省してたよ。許してあげて」
「ほんと、優しいんだな、瑞波って」
彼の顔がゆっくりと近付き、優しくキスをしてくれた。
「そんなことないですよ。坊主頭の人の股間蹴ったし、ピアスの人の手首捻ってやりましたから。結構怖いんですよ、私」
笑って答えるとぎゅっと強く抱き締められた。
その瞬間、息が止まる。
彼の温もりがとても気持ちよかった。
「怖い思いさせてごめん……もっと早くに行っていれば……」
「……ううん。来てくれてありがとう……」
私も彼を抱き締め返した。
力一杯に。
一仁さんの部屋は歩いても行けるところにあるため、ひとまず服を借りる為に部屋へと向かった。
「今日は悪かったな……謝って済む問題じゃないけど」
シャツを手渡しながら一仁さんが改めて謝る。
「……ううん。お陰で玲香ちゃんと仲良くなれたし」
「今度きつく叱っておくから」
「もういいって。充分反省してたよ。許してあげて」
「ほんと、優しいんだな、瑞波って」
彼の顔がゆっくりと近付き、優しくキスをしてくれた。
「そんなことないですよ。坊主頭の人の股間蹴ったし、ピアスの人の手首捻ってやりましたから。結構怖いんですよ、私」
笑って答えるとぎゅっと強く抱き締められた。
その瞬間、息が止まる。
彼の温もりがとても気持ちよかった。
「怖い思いさせてごめん……もっと早くに行っていれば……」
「……ううん。来てくれてありがとう……」
私も彼を抱き締め返した。
力一杯に。