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あなたの面影
第10章 告白
「嘘!? どの辺りで気付いてた!?」
「……あった初日からです」

一仁さんはこっちが驚くくらいに驚いていた。
あった初日にホテルに連れ込んで立ったまま指で責めたり、縄で縛り付けてセックスしておいてよく自分の性癖を隠せてると思ったものだ。

「じゃ、じゃあ……嫌いにならない?」

その聞き方があまりに可愛かったので怒る気にもなれなかった。

「なりません。まあ、もうちょっと普通に愛してもらえた方が嬉しいですけど」

そう答えると彼は心底安堵した様子だった。

「じゃあ続きを話すよ。なんで俺が瑞波に惹かれたかって話」
「えっ……あ、うん」

安心したのか彼はいつも通りの自信溢れる調子に戻りつつあった。

「一目見てわかったんだよね。コイツ、絶対Mの気質が備わってるって!! 苛めたら可愛い反応で耐えてくれる奴だってさ!!」
「…………」
「実際に責めたら予想通り、いや予想以上に被虐体質っていうの? 生まれついての奴隷体質って言うか!!」


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