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あなたの面影
第11章 『あなた』
そして聡志の住む部屋へと案内される。
ドアを開けるとそこには初老の男性が座っていた。
「お、聡志……お客さんか?」
「父さん、いたんだ」
聡志は少し気まずそうに部屋に入る。
お父さん……?
この人が聡志のお父さんなんだ……
「はじめまして、わたし」
「瑞波さん、かな?」
名乗るより早くお父さんはわたしが誰だか言い当てた。
「えっ?」
「聡志からよく聞かされてたからね。可愛い彼女だって」
「父さんっ!!」
聡志に咎められお父さんは笑顔で口を閉じた。
そして神妙な面持ちになり、私に頭を下げた。
「すまない……わたしのせいでこんなことになってしまって……」
「あ、い、いえっ……」
思わずお父さんの前に座り、肩に手を置く。
「頭を上げてくださいっ……」
「聡志ばかりかあなたにまで迷惑をかけてしまった」
ドアを開けるとそこには初老の男性が座っていた。
「お、聡志……お客さんか?」
「父さん、いたんだ」
聡志は少し気まずそうに部屋に入る。
お父さん……?
この人が聡志のお父さんなんだ……
「はじめまして、わたし」
「瑞波さん、かな?」
名乗るより早くお父さんはわたしが誰だか言い当てた。
「えっ?」
「聡志からよく聞かされてたからね。可愛い彼女だって」
「父さんっ!!」
聡志に咎められお父さんは笑顔で口を閉じた。
そして神妙な面持ちになり、私に頭を下げた。
「すまない……わたしのせいでこんなことになってしまって……」
「あ、い、いえっ……」
思わずお父さんの前に座り、肩に手を置く。
「頭を上げてくださいっ……」
「聡志ばかりかあなたにまで迷惑をかけてしまった」