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あなたの面影
第13章 笑顔の別れ
もう私は誰も待っていない。
過去にも縛られず、自由に生きられる。
けれどそれは目標もなく浮かんでいる海の漂流物のような気分だった。
私はこれまで待つことで自分の居場所を見出だしていたのだと気付かされる。
辛くても、寂しくても自分を迎えに来てくれる大切な人がいる。
そんな思いにしがみつくことで堪えてこれた。
それさえなくなった今、私は何を目標にすればいいんだろう?
待つということは私の中でいつの間にか手段から目的に変わってしまっていたんだ。
待つことで自分の身を憐れみ、慰めてることに慣れすぎてしまった。
そしてそんな私を変え、前に歩くことを教えてくれた一仁さんももういない。
過去にも縛られず、自由に生きられる。
けれどそれは目標もなく浮かんでいる海の漂流物のような気分だった。
私はこれまで待つことで自分の居場所を見出だしていたのだと気付かされる。
辛くても、寂しくても自分を迎えに来てくれる大切な人がいる。
そんな思いにしがみつくことで堪えてこれた。
それさえなくなった今、私は何を目標にすればいいんだろう?
待つということは私の中でいつの間にか手段から目的に変わってしまっていたんだ。
待つことで自分の身を憐れみ、慰めてることに慣れすぎてしまった。
そしてそんな私を変え、前に歩くことを教えてくれた一仁さんももういない。