この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたの面影
第13章 笑顔の別れ
戸惑っている私を無視して玲香ちゃんは部屋に上がり込む。
『どういうこと?』
目線で聡志に問いかけると、彼は肩を竦めて力なく笑った。
「お茶とかいいからさっさとここ座って!!」
「はいはい……」
彼女の一方的な性格は知ってるから今さら驚かないけど……
さすがにこの状況は飲み込めない。
「あの、なんで玲香ちゃんと聡志が一緒に?」
「あんたのこと調べてたからに決まってるでしょ」
「私のことを?」
「お兄ちゃんの彼女になる人だもん。おかしなとこがないか徹底的に調べるでしょ、普通?」
彼女の普通というものが一般的な普通からはかけ離れているが、そこは指摘しないでおく。
彼女から『お兄ちゃんの彼女』と認識されただけでも大いなる前進なのだから。
「で、調べ始めたらいきなり昔のカレシが現れたわけ。なんなの、いったい!!」
彼女は怒ってテーブルを叩く。
『どういうこと?』
目線で聡志に問いかけると、彼は肩を竦めて力なく笑った。
「お茶とかいいからさっさとここ座って!!」
「はいはい……」
彼女の一方的な性格は知ってるから今さら驚かないけど……
さすがにこの状況は飲み込めない。
「あの、なんで玲香ちゃんと聡志が一緒に?」
「あんたのこと調べてたからに決まってるでしょ」
「私のことを?」
「お兄ちゃんの彼女になる人だもん。おかしなとこがないか徹底的に調べるでしょ、普通?」
彼女の普通というものが一般的な普通からはかけ離れているが、そこは指摘しないでおく。
彼女から『お兄ちゃんの彼女』と認識されただけでも大いなる前進なのだから。
「で、調べ始めたらいきなり昔のカレシが現れたわけ。なんなの、いったい!!」
彼女は怒ってテーブルを叩く。