この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたの面影
第13章 笑顔の別れ
「だからそれは俺が--」
「あなたは黙ってて!!」
「……はい」
既に聡志も玲香ちゃんの恐ろしさを身をもって体験したようで、おとなしく引き下がる。
なんか、ごめん……聡志……
「で、帰ってきた元カレになんで嘘ついてるわけ? この人が失踪してから三ヶ月で新しいカレシ作ったとか言ったんだって?」
「それはっ……」
聡志に三年間待たせた罪悪感を感じさせないためと、今は大切な人がいるということを伝えるためについた嘘だった。
「三年間待ってたんでしょ? お兄ちゃんから聞いて知ってるんだから! ま、そんなことはどうだっていいんだけどさ!」
「確かに聡志は帰ってきたけど……私は一仁さんのことが好きなの。だからっ」
「だったらっ!!」
私の言い訳を彼女が遮る。
「だったらなんでお兄ちゃんにそう言わないのっ! 何があっても、どうなってもお兄ちゃんと一緒にいたいって言わないのっ!」
「あなたは黙ってて!!」
「……はい」
既に聡志も玲香ちゃんの恐ろしさを身をもって体験したようで、おとなしく引き下がる。
なんか、ごめん……聡志……
「で、帰ってきた元カレになんで嘘ついてるわけ? この人が失踪してから三ヶ月で新しいカレシ作ったとか言ったんだって?」
「それはっ……」
聡志に三年間待たせた罪悪感を感じさせないためと、今は大切な人がいるということを伝えるためについた嘘だった。
「三年間待ってたんでしょ? お兄ちゃんから聞いて知ってるんだから! ま、そんなことはどうだっていいんだけどさ!」
「確かに聡志は帰ってきたけど……私は一仁さんのことが好きなの。だからっ」
「だったらっ!!」
私の言い訳を彼女が遮る。
「だったらなんでお兄ちゃんにそう言わないのっ! 何があっても、どうなってもお兄ちゃんと一緒にいたいって言わないのっ!」