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あなたの面影
第13章 笑顔の別れ
玲香ちゃんは本気で怒っていた。
何がどうなってこうなったのかはさっぱり分からないけど、それだけはよく分かった。
「ごめん……ちゃんと言わないと駄目だよね……ありがとう」
「バカなんだからっ……あんたがそんなんだからっ……お兄ちゃんはっ……」
玲香ちゃんは言葉を詰まらせてキッと私を睨む。
「お兄ちゃんは海外に転勤することにしちゃったんだからっ!!」
「えっ……!?」
一瞬、何を言ってるのか分からなかった。
「一仁さんがっ……海外にっ……?」
「早く止めにいってっ!! じゃないと、本当にっ……」
海外ってっ……!?
本当に私の前から消えちゃうつもりなのっ!?
私は慌てて立ち上がる。
「ちょっと。瑞波さんの鍵じゃお兄ちゃんの部屋、入れないんでしょ」
「あっ……」
「ほら」と言いながら彼女は鍵を投げて寄越してくれた。
「ありがとう……」
「さっさと行って」
「うんっ」
何がどうなってこうなったのかはさっぱり分からないけど、それだけはよく分かった。
「ごめん……ちゃんと言わないと駄目だよね……ありがとう」
「バカなんだからっ……あんたがそんなんだからっ……お兄ちゃんはっ……」
玲香ちゃんは言葉を詰まらせてキッと私を睨む。
「お兄ちゃんは海外に転勤することにしちゃったんだからっ!!」
「えっ……!?」
一瞬、何を言ってるのか分からなかった。
「一仁さんがっ……海外にっ……?」
「早く止めにいってっ!! じゃないと、本当にっ……」
海外ってっ……!?
本当に私の前から消えちゃうつもりなのっ!?
私は慌てて立ち上がる。
「ちょっと。瑞波さんの鍵じゃお兄ちゃんの部屋、入れないんでしょ」
「あっ……」
「ほら」と言いながら彼女は鍵を投げて寄越してくれた。
「ありがとう……」
「さっさと行って」
「うんっ」