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あなたの面影
第3章 追憶
ラブホテルに入るのは何年ぶりだろう?
私が独り暮らしということもあり、聡志ともそんなに頻繁に入ったことはない。
「あ、お茶でも淹れますね。それとも名執さんはコーヒーの方がいいですか?」
ちょっと気恥ずかしさもあり、名執さんの座るソファーから遠いポットへと向かった。
「名執さん? 聡志だろ?」
「いえ……聡志とは違いますから」
そう答えると背後からぎゅっと抱きつかれた。
「瑞波がそれでいいならそうしろ。けど名執さんじゃなくて一仁って呼べよ……」