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あなたの面影
第5章 願望
ペンギンのプールの前はやや広いスペースがあり、お弁当を広げる家族も多くいた。
小さな子供たちを連れた家族の幸せそうな風景。
あのまま聡志がいてくれたら私もこんな幸せな風景の一人としてお弁当を広げていたのだろうか……

そんなありもしないことを考えていると視界に一人の幼い女の子が入った。
泣きながらウロウロと歩いている。

「迷子かな?」

名執さんもその女の子に気付いたらしく、近付いていった。

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