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非モテ連合国
第2章 バイト
次の日も次の日も田中は待った。

向こうから話しかけてくれることを待ち続けた。

もちろん一向に話し掛けてこない。

当然だ。

あの時はお互い沈黙して同じ部屋にいても気まずいので話し掛けたという彼女の考慮である。

というよりそれが普通なのだ。

だが田中の今までの人生、あまりに満ち足りていなかった。

特に女性関係があまりに乏しい。

だから大い勘違いしてしまうのは仕方がない。

あれはチャンスだった。

その状況を一掃するチャンス。

しかしチャンスには消費期限がある。

早く掴みにいかないと淀み腐る。

そしてその消費期限は過ぎてしまっていた。

尚も待ち続ける田中に、現実が襲い掛かる。
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