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非モテ連合国
第4章 犯罪者
数分泣きじゃくっていた男は、涙を拭うと顔を上げた。

その瞳には光が差していた。

「……あんたの言う通りだ。俺はとんでもない過ちを犯すところだった。他人に当たってもなんの解決にもならないな。ありがとう」

田中は内心驚いていた。

己の意見すら言えないダメ人間だった自分が、これほど饒舌に話し、更には1人の人間を改心させてしまったことに。

「あ、あぁ……」

「じゃあな」

男は去っていく。

田中はただその後ろ姿を見送るだけだった。

男が自室で首を吊って死んでいた事件を知ったのは、それから2日後のことだった。
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