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《番犬》が女に戻るとき...
第1章 生徒会の番犬
ここは凰鳴 ( オウメイ ) 高等学校
「…おい…持ってきてやったぜ」
「え…っ…マジかよ」
授業が終わり、部活のない生徒はそのまま昇降口で靴をはきかえていた。
そんな生徒たちの中に、なーにやらこそこそと話す二人組が…
「ほら、お前が欲しがってただろ?」
「…うわっ…これ限定本じゃんかよ」
「へへ…しかもサイン入り~」
「うわーっ」
鞄から半分取り出されたのは写真集だ。
まぁ、しかも…
半分見える表紙から判断するに、たぶんそっち系の写真集で…(汗)
「こ、これ…俺にくれんの…!?」
焦りすぎだそこの男子生徒
「ああ、俺はもういらねぇから売ったるよ!」
売るのかよっ
「いくらだよ? いやぁ…それにしてもいいよなサクラちゃんは…」
…目がキラキラしている。
いくらぼったくられようが買う気だなこいつは…。
「…そりゃもちろん限定アンド、サイン込みだからな、安くはないぜ」
──エロ本交渉が始まったか?