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《番犬》が女に戻るとき...
第11章 カリスマな御三人
“ 花崎さんは会長として、男子と女子の間の溝がなくなっているこの現象を喜んでいる ”
それなら、私にとっても──
“ 喜ばしいことなのか? ”
「──…茜ちゃん、どうかした?」
「…っ…いや…」
茜は箸をおいて牛乳パックに手を伸ばす。
梗子と反対の方向を向いて、表情を見られないように牛乳パックを傾け飲みほした。
ゴキュっ、ゴク.....、ゴクっ
──べつに
あいつが女子にモテようが
私には何の関係もない話だ。