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《番犬》が女に戻るとき...
第13章 球技大会 ~汗と鉛と、苛立ちと~

「安心してくれ。足を引っ張るつもりはない」

「…いやその点は、まっったく心配じゃねえんだけどさ…」

よもやここまできて彼女の運動神経を疑う男子はいないだろう。彼等の頭にあるのは、茜と平和にチームプレーができるかどうかである。


だってやっぱり


「──なら何が不満なんだ」


男たちは茜が怖いのだ(汗)







♪ピン ポン パン


トーナメントが発表されました

各クラスの代表者は自分の対戦表を確認して試合の準備をしてください。。。



アナウンスが流れた。




「──相手はどこだ?」



2年4組が一回戦であたるのは……




「──げッッ、2-1かよー!」

「よりによってえええ!」




「……ふん」



くじ運を嘆く男たちの間で

不敵に笑う女がひとり




「……さっそくか」


覚悟しろよな



ストレッチを終えた彼女は、グランドの砂を踏みしめて指定されたコートへと歩き出した。







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