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《番犬》が女に戻るとき...
第13章 球技大会 ~汗と鉛と、苛立ちと~

───
その後、当然のごとく優勝した2年1組。
バスケに続いてサッカーもとなると、その喜び具合は尋常でない。
そして…
当然のごとく爆発する零の人気。
これで彼は3年にまでファン層を広げた。
グラウンドに全チームが整列させられて
優勝チームの発表
実行委員長の挨拶
生徒会長…梗子の挨拶。
パチパチ パチパチ
「皆さんお疲れ様でした」と梗子が言い終えて一礼すると、教師&生徒から拍手が起こった。
礼をした梗子が頭を上げる──
そして再びマイクに近付いた。
「──…では!皆さんおまちかね。今年の球技大会の…ベストカップルの発表です」
「待ってましたー!」
「……は?」
女子バレー優勝チームの代表として、賞状を手に前列に並んでいた茜は耳を疑った。

