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『うぅ』としか鳴けない
第7章 妖艶な淫乱貪欲被虐奴隷
躯に巻き付く白蛇は、あまりにもリアルで、本物に巻き付かれているようだ。

下絵の段階なので、痛みはない。ただ、これに墨を入れることを思うと、身がすくんだ。


『凄いなあ。。。灯子が喘ぎ乱れる度にこの白い大蛇は大きくうねるのだろう。楽しみで仕方がないよ。』


翌日から、灯子の激痛の日々が始まった……

抑えど抑えど吹き出る汗。

堪えど堪えど出る呻き。

彫る日、発熱に寝込む日、そんな繰り返しで、ほぼ一ヶ月。

完成した。

左足の甲から巻き付いた蛇は尻から腰を回り、右肩に乗り、赤い舌を喉に向け、大きな牙を剥き出しにしている。

大輪の牡丹は、右太股の付け根から腹にかけて深紅に咲き、躯のあちこちに、花びらが舞っていた。


『妖艶で美しいよ、灯子…』



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