この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
『うぅ』としか鳴けない
第14章 結婚への道のり〜バランス〜
結婚式の日取りは、概ね6月で決まりそうだ。
今年もあと1ヶ月となって、今日また、芝崎邸へと足を運んだ。
『忙しいところ、ご苦労さん(笑)』
『いえ、こちらこそ、お忙しいところ申し訳ございません。』
『まあまあ、挨拶はここまで。本題だよ。』
『はい。』
『来年6月頃ということで、灯子から聞いていると思うが、大丈夫かな?』
『はい。大丈夫です。』
……………………………
あの食事会以来、灯子は実家との行き来が増えていた。
もちろん、式の打ち合わせもあるのだが、やはり、母親は、娘と離れ、音信も途絶えていたのが辛かったのだろう。
頻繁に会いたがり、そのたびに、「墨」を気にしながらも、灯子も母親と会うのを楽しんでいた。
そんな時、たまに父親も入り、家族水入らずでの食事中、「6月」という話になったのだった。
……………………………
『招待客の数合わせをしようと、今日は考えているんだが。』
『はい…』
今年もあと1ヶ月となって、今日また、芝崎邸へと足を運んだ。
『忙しいところ、ご苦労さん(笑)』
『いえ、こちらこそ、お忙しいところ申し訳ございません。』
『まあまあ、挨拶はここまで。本題だよ。』
『はい。』
『来年6月頃ということで、灯子から聞いていると思うが、大丈夫かな?』
『はい。大丈夫です。』
……………………………
あの食事会以来、灯子は実家との行き来が増えていた。
もちろん、式の打ち合わせもあるのだが、やはり、母親は、娘と離れ、音信も途絶えていたのが辛かったのだろう。
頻繁に会いたがり、そのたびに、「墨」を気にしながらも、灯子も母親と会うのを楽しんでいた。
そんな時、たまに父親も入り、家族水入らずでの食事中、「6月」という話になったのだった。
……………………………
『招待客の数合わせをしようと、今日は考えているんだが。』
『はい…』