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『うぅ』としか鳴けない
第17章 結婚への道のり〜許諾〜
新年は三人三様ながらも、清々しい気持ちで明けた。

主と一緒に迎えたい新年だったが、灯子も主も、明けたこの一年に希望を持って迎えたことに、変わりは無かった。

年始参り、新年会、総会など、目まぐるしい忙しさの中で、一月は終わろうとしている。


『灯子。明日、琢磨君を呼んだ。灯子は部屋から出てはいけない。一番辛い日になるだろうが、琢磨君と顔を合わせることは出来ない。いいね。』

『わかりました。お父様、お母様を信じています。辛くはございませんわ。』



嘘………


辛くないわけはない。
一日千秋の思いで主を待っている灯子なのだから……




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